かわいい神馬にも会える?相模六社めぐりと鶴岡八幡宮~神奈川の神社散歩~

神奈川の神社といえば鎌倉の鶴岡八幡宮や箱根神社を思い浮かべますよね。実は、車のナンバーにもなっている「相模(さがみ)」の国には相模六社と呼ばれる由緒ある神社があるんです。

相模の国というのは昔の行政区分で現在の神奈川県のうち川崎・横浜を除いたエリアを指しており、東京や埼玉は武蔵国、大阪は主に摂津国や和泉国に含まれていました。その国ごとに平安時代に一之宮、二之宮、三之宮の順に格式の高い神社が指定されたのが始まりと言われています。
相模国には一之宮から五之宮まで、さらに総社があり、それらをまとめて「相模六社」といい、毎月5月には合同の祭祀が行われています。こちらに鎌倉の鶴岡八幡宮が鎌倉時代に一之宮として加わったそうです。

日頃の運動不足解消にもなるので、ご近所のパワースポットを巡るプチトリップに出掛けてみました。

・寒川神社(一之宮)
全国唯一の八方除の神社です。春分と秋分には富士山に、夏至には丹沢山系の大山に日が沈む事から地相・家相・方位・日柄などに関わるあらゆる災難を除いてくれると言われています。社殿脇には渾天儀の記念碑。縁あって毎年三が日にお参りしていたものの、ご利益は改めて知りました。 

平成になって大改修された社殿は美しく、社殿前の真っ白な敷石がいっそう引き立ててくれています。さすが一之宮といったところ。朝一番に向かったので参拝客も少なく、この社殿建築と神聖なパワーを独り占めしているような気分になれました。


寒川神社公式ホームページ

・川匂神社(二之宮)
二宮町という町名は、この神社が二之宮であることから来ていますが、大人になってからは初めてのお参りです。初代総理大臣伊藤博文の書いた鳥居額が現鳥居の傍らに置かれ、石段を登ると茅葺きの楼門がお迎え。周りを山に囲まれたこぢんまりとした社殿と境内の雰囲気は不思議と落ち着く空間です。

天気が良いと富士山も顔を出してくれるのだとか。夏期限定の御朱印にも描かれていますよ。駅からは少し離れたのどかな田園風景の中にあっても、格の高い二之宮の名に恥じない豊かな自然を感じられる立派な神社でした。
川匂神社公式ホームページ

 ・比々多神社(三之宮)
相模の国の北側、丹沢山系の大山をご神体とする神社。パワースポットとしても有名で、なんと神社の歴史は1万年ともいうから驚きです。国土創造の神様・豊国主尊(トヨクニヌシノミコト)らが御祭神で、酒造りの神様・大酒解神(オオサカトケノカミ)も祀っている事から、毎年地元の蔵元が新酒の醸造安全を祈願しているそうです。

境内に入ると、ご神木の杉の木がまず目に入って来ます。これだけ大きな木が境内のほぼ中央にあるせいか、存在感とその神々しさに圧倒されました。六社の中では寒川に次いで社殿が大きく立派な佇まい。

比々多神社

境内奥の林を抜けて農道を進むと、小高い山の上に元宮があります。振り返るとそこは相模湾まで一望出来る絶景で、昔の人もここから海を眺めていたと思うと感慨深いものがありますね。
比々多神社公式ホームページ

 ・前鳥神社(四ノ宮)
平塚駅からバスで約20分の住宅街、平塚市四之宮に位置。学問の神様も祀られていることから、学生たちの願いがこもったダルマがたくさん奉納されていました。

歴代の神職を祀っている祖霊社前の狛犬。表情がなんともいえず愛くるしいです。「森の前鳥神社」と呼ばれ桜や欅の大樹、古い杉の木が多く、境内の幼稚園からは子ども達の声が響いていました。こちらもつい笑みがこぼれてしまう元気を分けてもらえる神社です。
前鳥神社公式ホームページ

・平塚八幡宮(五之宮・八幡宮)
平塚駅前の大通りをまっすぐ北に歩くと到着。その昔380年、大地震後に苦しむ民のために仁徳天皇が建てたのが始まりです。

ここには一昨年5月に奉納された神馬の皐月ちゃん(ポニー・2歳)がいます。12-13時はお昼休みですが、午前と午後の2時間ずつ、こちらでご奉仕しています。境内の池には新潟県旧山古志から来た立派な鯉のほか、アヒルやカメもいて、のどかな時間が流れています。春には見事なしだれ桜が咲くそうですよ。駅から近いこともあり昼休み中の会社員らしき人達が多く見られました。職場の近くにあったら良いリフレッシュになるだろうなと羨ましく思ってしまいました。
平塚八幡宮公式ホームページ

 ・六所神社(総社)
国道一号線から鳥居と線路をくぐって進んだ先にあります。御祭神は櫛稲田姫命。湘南発祥の地でもある大磯町。かつてここに相模国の役所「国府」が置かれました。現在も国府という地名が残っています。相模国の長「国司」が一之宮から五之宮を一度に参拝出来るよう、国府の近くにまとめて分霊を祀った神社を置いたそうです。

社殿を支える石垣は小田原北条氏の戦国時代と言われ、関東大震災にも耐えたのだとか。住宅地の中にあるせいか、池の鯉に餌をやる中学生や子連れのお母さん達で賑わっていて、敷居が高くない地域密着型の神社だと感じました。
六所神社公式ホームページ

 <番外編>鶴岡八幡宮(一之宮)
源頼義が1063年に八幡大神を祀ったのが始まりとされます。それ以降、武家の守護神として北条、足利、後北条、徳川氏も社殿等の寄進や修造して尊ばれました。鎌倉駅を出ると境内まで続く段葛は北条政子の安産を願って築かれたといいます。

八幡宮の社紋の「八」は二羽の鳩が向かい合う様子が描かれているのはご存知でしょうか。お守りやおみくじなど、鳩がモチーフになっているものも多くあります。

時節柄、手水鉢には柄杓の代わりに色とりどりのあじさいが浮かべられていました。
鶴岡八幡宮公式ホームページ

おすすめは、1日目に車で川匂神社(二宮町)>六所神社(大磯町)>比々多神社(伊勢原市)とまわり、2日目に比較的アクセスの良い寒川神社(寒川町)>平塚八幡宮>前鳥神社(平塚市)をJR東海道線とバスを使ってまわるルート。一之宮から五之宮までいずれも1500年を越える歴史を持っていることに驚きました。改めて成り立ちや祀っている神様を調べてから訪れると違った楽しみ方が出来ますね。神社周辺の休憩スポットやカフェの下調べもお忘れなく!

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