京都の穴場スポット ”一乗寺エリア” 静かな住宅街で寺社巡り~金福寺・八大神社・詩仙堂・圓光寺・曼珠院~

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京都は何度も観光している方、ゆっくり観光したい方にお勧め!こちら一乗寺エリアはいかがでしょうか。最近はラーメン店やノスタルジックなカフェなどで紹介されているようです。メジャーな観光箇所から少し離れているのでいつもと違う京都を味わうことができますよ。

◆ 金福寺

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金福寺

金福寺(こんぷくじ)は松尾芭蕉、与謝蕪村、村山たかにゆかりのあるお寺です。市バスの一乗寺下り松町というバス停から坂道を歩くこと10分弱、静かな住宅街にありました。他に観光客がいなかったのでお庭も含めじっくり見学できました。

 

お墓からは京都の街並みを見下ろせ、とても良い景色が広がっていました。本堂から望むお庭もまた素敵で、虫の音を聴きながらぼーっと眺めていると日常の忙しさを忘れられました。井伊直弼の愛妾と言われていた村山たかも、この景色を眺めていたのでしょうか。こちらでは彼女の書いた手紙やご位牌なども見ることができます。
金福寺

 

◆八大神社

宮本武蔵といえば佐々木小次郎との巌流島の戦いしか思い浮かばないので、まさかこんなところで宮本武蔵ゆかりの神社があるとは知りませんでした・・・。吉岡一門との決闘の場所として有名なのですね!また、この一乗寺下り松の街道は古くから交通の要所だったとのこと。境内には決闘当時の松の木がご神木として祀られています。
八木神社

◆ 詩仙堂

ここはもともと石川丈山という人が建てた住居で、このようなものを凹凸窠(おうとつか=でこぼこした土地に建てた住居を意味)というそうです。たしかに建物はお寺らしくなかったです。情緒ある参道を抜け中に入ると、読書室には狩野探幽が描いた中国の詩人36名の肖像画や左甚五郎作(日光東照宮の眠り猫でも有名ですね!)の欄間を間近に見ることができます。また、久坂玄瑞と寺島忠三郎の御位牌がありました。禁門の変の後、ここで遺骨を安置していたそうでその際に祀られたと云われているそうです。

高低差のある庭はまだ予想以上に広かったです。四季それぞれの景色が楽しめますが、特に5月下旬のさつきと11月下旬の紅葉がすばらしいようです。その時期はさすがに混みあっていると思いますが一見の価値ありでしょうね。
詩仙堂

◆ 圓光寺

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圓光寺は1601年に徳川家康が国内教学の発展のために建立した”学校”だったそうです。当初は伏見にありましたが1667年に現在の場所に移転しました。裏山には家康の歯を埋葬した東照宮や、村山たか(井伊直弼の愛妾)のお墓があります。お寺の中には重要文化財である日本最古の木製活字約5万個や円山応挙の屏風などがあり、また、龍と雲海に見立てた渦模様の枯山水庭園を見ることもできます。

十牛之庭は四季折々の景色を楽しむことができ、特に秋の紅葉と苔コントラストは素晴らしいそうです。洛北エリアは市街地より寒いので色が濃いのでしょうね。紅葉特別拝観は事前予約制ですので行く前に予約をお忘れなく!
圓光寺

◆ 曼珠院

さらに足をのばして曼殊院も行ってきました。桂離宮と共通した意匠が見られる為、小さな桂離宮と呼ばれています。
住宅街の合間に田んぼや畑があったりと、ひと味ちがった京都の風景見ながらを歩くこと約15分、武田薬品の薬用植物園を通り過ぎ勅使門がやっと見えてきました。緩やかな登り坂がずっと続いていたので汗だくです。大玄関の虎の間(狩野永徳筆)や書院、茶室などなど見どころが沢山あり、それぞれの間から望む庭園もまた素敵でした。噂の幽霊掛け軸は後から知りました、逆に見なくて良かったかもしれないです。
曼殊院オフィシャルサイト

今まで歴史上の人物のお墓は色々見てきましたが、御位牌を間近でみたのは初めてです。かつてここに本当に存在したのだなぁとお墓よりも現実味を帯びて感じました。村山たかの事はあまり知らないので、花の生涯を読んでみようと思います。京都は見どころが沢山あるので、有名どころも良いですが、テーマを決めてディープな所を巡ってみたくなりました。

スタッフ(Ý)