良縁を結ぶのもまずは悪縁を絶ってから!東京の縁切りスポット!板橋宿「縁切榎」

縁結びの神様などで「ご縁を結ぶ」として霊験あらたかな場所は人気の観光地ランキングにも多く登場していて名前もよく聞きますが、「縁切り」で有名な場所ではどこが思い浮かびますか?
京都の安井金毘羅宮や鎌倉の東慶寺が縁切りでは特に有名ですが、実は都内にも縁切りで名の通った場所があることをご存じでしょうか。

その場所は板橋区にあります。
江戸四宿に数えられていた板橋宿は、中山道六十九次では江戸日本橋から数えて一番目に位置する宿場町ということで中山道の宿場町内で最も栄えていたと言われています。
その板橋宿のはずれ、現在は住宅街になっている一角に佇むお社に縁切りで有名な「縁切榎」が祀られています。

江戸時代、当地に存在した旗本の抱屋敷には榎と槻の古木があり、その榎がいつの間にか「縁切榎」と呼ばれるようになりました。
名前の由来は数多くあるようですが、どうやら「えのき」と「つき」の古木があったことから「えんのつき(=縁の尽き)」、そして岩の多い坂道だったことから「いわのさか=(いやなさか)」という捩りから来ているのではないかという説が有力のようです。

当時では男女の悪縁切りや断酒を願う時に、削った榎を煎じてひそかに相手に飲ませると願いが成就する霊験あらたかなご神木として信仰を集めました。
「縁切」ですので、近隣で嫁入りがある際には縁が短くなることを恐れ榎の下は通らなかったと言われており、またこの民間伝承は五十宮などの姫君や皇女和宮の下向の折にも、榎を菰で覆い迂回路が作られ木を避けるほど名の知れたものでした。

初代の榎は明治の板橋宿の大火で焼失してしまい二代目が植えられましたが、昭和に入り周辺地域の再開発から遷座が決定したことでそちらも伐採となり、現在の榎は三代目となります。

この榎は都営三田線の板橋本町駅から歩いて5分の場所にあり、社務所などはありませんが近辺のお店で絵馬を購入し奉納することができます。
カプセルに守り石の入ったリセットみくじもありますので、悪縁断ちを望む方は試してみてはいかがでしょうか。

落語「縁切榎」の題材になったり「板橋で別れ鎌倉まで行かず」「榎で取れぬ去り状を松で取り」などと川柳で詠われた縁切榎も、現在では悪縁を切るだけでなく良縁を結んでくれるとして参拝客が多く訪れています。

私もコロナとの縁断ちを祈願いたしました。

縁切榎から「いたばし」を通りJR埼京線の板橋駅方面に向かうと、加賀藩前田家の下屋敷由来の地名や新選組の近藤勇のゆかりの地などもあり、祈願とともに江戸時代の史跡を辿りながらの散策が楽しめますよ!

最寄り駅:都営三田線 板橋本町駅、JR埼京線 板橋駅

縁切榎 /板橋区公式ホームページ  
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